春分の日
春分の日だが、一般的には、昼と夜の長さが同じ日であり、春分の日を迎えると春の訪れを感じるのだが、本当にそうなのだろうか?
実際には、この日を境として昼と夜の長さが同じになる事はなく、ちょっとずれがあるそうです。
(3日程度)
元々は、旧暦の2月に行われていた「お彼岸」が元になっており、ご先祖様への供養等を行う日でもあり、国民の祝日に選ばれた様です。
では、お彼岸の日でもよさそうですが、浄土三味経に八王日(立春春分、立夏夏至、立秋秋分、立冬冬至に善行を修すべし)の思想があります。
この中の春分と秋分が、昼夜等分で長短のない中道の時、仏道もまた中道を尊ぶことから、この時に仏事を行なうという考え方が生まれたと言われています。
(政教分離の考え方もあり、仏教の行事を祝日にするには反対もあったのでしょう。
)
では、春分の日の楽しみと言えば、ぼたもちやお稲荷さんと言ったお供え物をご相伴にあずかる事です。
今では、ぼたもちもお稲荷さんも珍しいものではなくなりましたが、昔(江戸時代以前)では、お彼岸など特別な日に食べる物でした。
日本人の現在の風俗の多くは、室町期に始まり、江戸時代に定着するものが多いのですが、先祖の供養という行事の現在の形は、江戸中期以降に出来あがったのでしょう。
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