Mick Karn
ミックカーンは当時はやっていたニューロマンティックなバンド「JAPAN」のベーシストで、エレキベースの世界では、フレットレスの名手で知らない者はいない。
JAPANはデュランデュランとかと同時期に活動していたテクノポップ的なサウンドのロックバンドだったけど、当時同じようなテクノポップサウンドのバンドのXTCやデュランデュランなんかは、それぞれポップや、ファンキーさを売りにしていくが、JAPANはJAPANって名前ながら、中近東や中国のようなアジアンなサウンドで一世を風靡した。
アジアンなサウンドなのに、歌はデビッドシルビアンの、今のビジュアル系の元祖ともいうべき独特な歌い回し…
そのビジュアル系の元祖というべき怪しい歌に、テクノポップなキーボードにドラム、そこに絡むフレットレスベースでの、とてもベースとは思えない。不思議なフレージング。
間の取り方やコードのヴォイシングがとても独特で、本人いわく音楽知識が無く、正式な音楽の勉強をしてきていないという事で、かなり独創的なフレーズをポップなサウンドにぶつける事で、日本でいうとYMOのようなポップソングも全く独自の世界に変わっていきます。
しかもヴォーカルも上手いので、弾きながらヴォーカルも取るんだけど、何より凄いのがあの足さばきー(笑)
上体は全く動かずに、つま先だけ動かしてスゥーーッと平行移動しながら、ベースを弾く姿はちょっと不気味ー(笑)
もうガンで亡くなったのあの雄姿を見れないのが残念です。
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